Z会のTOEIC対策本
投稿者:寺子屋英語学院
昨日に引き続き、TOEIC対策のテキストのご紹介です。
「速読速聴・英単語 TOEIC TEST STANDARD 1800」
「速読速聴・英単語 TOEIC TEST GLOBAL 900」
昨日ご紹介させていただいた「新TOEICテスト出る語句1800」と同じで2冊とも長文を通してTOEIC頻出の英単語を学べる仕様になっています。私も学生時代お世話になった「速読英単語」シリーズのTOEIC版です。特徴はといいますと、長文がTOEICの本試験にそのまま出てきそうな「写真描写」や「ビジネスレター」、「旅程」、「フライヤー」などであるということ。しかも、TOEIC風の問題も挿入されているので、対策本としてのクォリティはかなり高いものになっています。
昨日の「新TOEICテスト出る語句1800」のいいところは、とっつきやすく、シチュエーションがイメージしやすいため、会話力の向上などテスト対策以上のメリットが大きいところにあると思われます。それに対して、点数アップに直結するという点では、「速読速聴」シリーズが勝るのではないでしょうか。
1つのテキストでじっくり学ぶことも重要ですが、同じくらいのレベルの対策本を複数通読することにより、同じ単語に何度も出会えるので記憶の定着にも繋がりますし、応用も利くようになります。ただ、色んなテキストの最初の数ページだけ勉強するということだけは避けたいものです。
新TOEICテスト出る語句1800
投稿者:寺子屋英語学院
TOEIC対策本はたくさんありますが、「TOEICで点数を取るためのテクニック本」というのはどうもとっつきにくい。むしろビジネス英会話や日常英会話にも役立つし、TOEICの点数アップにも直結するような教材があれば理想です。
今回ご紹介するのは早川幸治先生の著書である「新TOEICテスト出る語句1800」
この先生も留学経験なしでTOEIC満点を取得されていて、TOEIC関連の書籍をたくさん執筆されている有名な先生です。
中身が閲覧できるようなので、アマゾンのリンクを張っておきます。(アフィリエイトはやってません。)
本書のスタイルはいたってシンプル。TOEICの頻出単語が随所にちりばめられたスキットベースのテキストです。長文読解を通してボキャブラリーを増やすというやり方は新しくありませんが、このテキストの素敵なところは、計250あるスキットがすべてひと続きの物語というところです。
「新製品のローンチ⇒仕事が忙しくなる⇒新しい人材を雇おう⇒人事に掛け合おう⇒採用の基準は?⇒採用の決定⇒新人の教育⇒新人の成長」
と言った具合に、会社でよくありがちな光景が自然なダイアローグを通して描かれていきます。教材の英語にありがちな、文脈無視の取ってつけたような英文ではなく、登場人物の個性が際立っています。その分、読み勧めるのが苦痛に感じられません。
TOEIC400点~600点くらいの方はじっくり取り組む、それ以上の方もさっと2、3回通読して知らない単語をピックアップするといった使い方ができるのではないでしょうか。
登場人物の国籍も様々で、音声CDを利用してシャドウイングやリピーティングを行えば、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど様々な国の発音に慣れることができます。TOEICの受験予定がない方にもお勧めできる1冊です。
Tap English
投稿者:寺子屋英語学院
今日ご紹介するツールはTap EnglishというiOS用のアプリです。(アンドロイド用もあるのかな?)多読をしている英語学習者が一番面倒に感じるのが辞書を引くという行為。そもそも辞書を引かなくても分かるレベルのものを素材として選ぶのが多読の基本であると言われています。さらに、「辞書を引かずして語学を学ぼうなどとは、なんとなんじゃくな!」と英語の達人たちにお叱りを受けるかもしれません。しかし、これはあえてご紹介したい非常に便利なアプリです。
Tap Englishとは、簡単に説明すると、分からない英単語を画面上でタップするだけで、その意味を表示させることができるiOS用のブラウザです。(safari, Internet Explorer, chrome, Fire Foxのような、インターネット閲覧の時に起動させるやつ)
詳しく説明しようかなとも思いましたが、スクリーンショット付きの詳しい解説がありましたので、リンクを貼っておきます。
http://www.appbank.net/2012/02/13/iphone-application/367350.php
iPad上での表示はこんな感じです。
やはり、google翻訳の精度はいまいちですが、単語の意味を拾うという分には十分です。さらに再生マークのボタンをタップすれば、発音を聴くこともできます。重要な英単語の場合には、★ボタンをタップ。検索履歴を表示させる際に★付きカードのみを抽出することができるので、復習にも利用可能。
★付きの履歴を表示させるとこんな感じです。さらにワークブック機能を使えば、フラッシュカードとして使うことも。
iPhoneやiPadをお持ちの方は、このアプリを使えば先日紹介したVOAやJapan Todayの英文記事がググッと読みやすくなることでしょう。さらに英会話に時事ネタを取り入れたいビジネスマンの方などにも強い味方です。
単語の意味を調べるだけでなく、復習にも使える便利アプリ。でも継続させないと意味がないですよね。
今日も多読と音読、がんばりましょう。
VOA Special English
投稿者:寺子屋英語学院
多聴・多読にお勧めの学習素材として、VOA(ボイスオブアメリカ)という放送局のウェブサイトがあります。アメリカ政府が運営する国営放送ですが、ここのサイトでは、質の高いニュース記事や動画、音声ファイルなどが無料で手に入ります。ビジネス、健康、教育、エンターテインメントなど様々なジャンルから興味のある記事を見つけることが可能です。
また、特に中級レベルの英語学習者にとって嬉しいのが、スペシャルイングリッシュという「英語を母国語としない人」のために書かれた記事を扱っているところです。スペシャルイングリッシュは、限られた単語で分かりやすく書かれた記事で、通常の新聞やニュースを楽しむには語彙力が不足しているという学習者にうってつけの学習素材です。しかも、それぞれの記事に対応する、スロースピードで読み上げられている音声ファイルもダウンロードできます。英会話で特にリスニングが苦手という方、ネイティブ向けの記事は難しすぎるという学習者の方は、ここから始めるのもいいのではないでしょうか?一度、読んで理解した記事の音声をかけっぱなしにするのもお勧めです。
http://learningenglish.voanews.com/
さらに、スマートフォンをお使いの方は、スペシャルイングリッシュ用のアプリをダウンロードすることができます。これは本当に便利です。色んな種類が出ているみたいですが、私が気に入ったのは「初級リスニングNEWS」というタイトルで販売されているこれです。
https://itunes.apple.com/jp/app/id375104118
他にも、もっといいものがあるのかもしれませんが、とりあえず必要な機能はそろっているという印象です。
<特徴>
●記事が定期的に更新される(自分で頻度を設定できます)
●気に入った記事は保存できるので、上書きされない。
●読み上げられている箇所がハイライトされる。
●再生スピードの調整ができる。(0.6~2.0倍)
●google翻訳を英文の横に表示させることができる。(任意) ※正確ではないので、個人的には不要な機能かと思いますが、まあ単語の意味を拾うくらいには役立つかと。
社会人の方で、通勤途中などに生きた英語に触れたい方には最適のアプリかと思います。上級者の方には、通常のVOAニュース記事を用いた同様のアプリも利用可能です。
多読・多聴なくして、国内英語学習の成功なし。がんばってください。
Japan Today
投稿者:寺子屋英語学院
英語の学習素材として新聞を勧める先生は多いです。初心者の方がいきなり新聞の読解に取り組むことはお勧めできませんが、英検2級もしくは準2級レベルの方でも、読める記事はたくさんあります。優秀な記者が書いた綺麗な文章にたくさん触れ、時事問題に関する知識を英語で取り入れることが習慣になれば素晴らしいことではないでしょうか。私も昔は、ジャパンタイムズが発行している学習者向けの英字新聞「Student Times」にお世話になりました。もちろん、Student Timesの購読はお勧めですが、もっと手軽にニュース記事に触れたいという方のために、今日は別のオンラインニュースサイトをご紹介したいと思います。
「Japan Today」です。
使用感的にはYahoo!Japanのトップページみたいな感じです。色んなジャンルの日本関連ニュースが日々更新されています。他にも優良なニュースサイトはたくさんあるのですが、私が知るところこのサイトが一番とっつきやすく、さらに更新にスピード感があり、最新のニュースを英語で楽しむことができます。実は、この「最新の」というところがポイントで、「さっきワイドショーで見たニュース」とか「今、Yahoo!で読んだばかりのニュース」を英語で楽しむことができるので、分からない表現があってもある程度推測を働かせながら読むことができるのです。
例えば、今日3月5日は、世界最高齢としてギネス認定されている大川ミサヲさんのお誕生日です。そこで、このような日本語のニュース記事を目にします。
「ホームは昼食に大川さんの好きな、かすうどんとサバのきずし(しめサバ)を用意。大川さんは「おいしい。上手(にできてる)」ときずしをほおばり、うどんもすすった。」
かすうどんとサバのきずしか~おいしいよね~と思っているところで英文記事が目に入ります。
"The world’s oldest woman celebrated her 115th birthday on Tuesday in a Japanese nursing home with her favourite mackerel sushi dish on the menu."
"mackerel"とはどういう意味でしょうか?言うまでもないですね。サバです。また、英文を読みなれていない方はこの"with"でもつまづくかもしれません。普通なら「このwithはなんだろう?学校では"~と一緒に"って習ったけどな~」と頭を悩ますところかもしれませんが、今回はそんなことはないですよね。大川さんが誕生日を祝ったその場に大好きなサバのきずしがあったわけです。こういった多読を繰り返すことにより、"with"が持つ「漠然と何かを伴っている感覚」が無意識のうちに身についていくわけです。
このようなある程度意味を想像しながら読める素材と言うのは、敷居が低く、とっつきやすいんです。また、作られた教材ではないので、興味も持てるでしょう。完璧な学習素材なんてものはありません。レベル、性格、趣味、年齢、色んな事を考慮しつつ、自分が興味を持って続けられるものを見つけなければなりません。その選択肢の1つとして、「Japan Today」は非常にお勧めです。(私もブラウザのホームに設定しています。)
ちなみに、きずしの英訳がmackerel sushiというのは、あっているのだろうか・・・。それはバッテラでは?まあ、愛嬌ですね。